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豆知識

時計用語集

(あ行)

アビエーションウォッチ
航空時計のことです。主に空路の運行に必要とされる計算尺やスケールを文字盤やベゼルに記したパイロット用の時計を指します。高度や方位などのデータをデジタル表示するものもあります。
アラーム
任意に指定した時刻を音で告げる機能。最初のアラームウォッチは、1947年に発売されたヴァルカン・クリケットで、こおろぎ(クリケット)の鳴き声のような音を発することから名付けられました。1956年にはジャガー・ルクルトからメモボックスが発売されましたが、こちらは鈴のような音が魅力となっています。アラーム用のハンマーがケースの裏蓋を叩くヴァルカンのタイプがポピュラーです。
アンクル
脱進機を構成するパーツの1つ。テンプとガンギ車の間にあり、ゼンマイから送られる動力を、テンプの振動を利用して一定の調子に整える役割を果たしています。
アンクル脱進機
文字どおりアンクルを採用した脱進機をアンクル脱進機と総称しています。現在の機械式腕時計のほとんどが脱進機にアンクルを使用したムーヴメントを搭載していますが、シリンダー式脱進機などさまざまな機構が誕生し消えていった経緯があります。
ムーヴメントが摩耗するところには、人工のルビーなどが使われています。手巻きや自動巻きによって、その使用数が異なり、17石や21石と表示されます。
イナズマ針
耐磁性能を高めたロレックスの人気モデル・ミルガウスの初期モデルに採用されていた稲妻形の秒針の通称です。生産数が非常に少ない希少なモデル。アンティーク市場からもほとんど姿を消しています。2代目モデルからはストレート針にモデルチェンジされました。
インカブロック
衝撃などからムーヴメントを保護する耐震装置の一種。インカブロックは、衝撃で折れやすいテンプの芯棒(天真)を、バネ付きの穴石で支える構造です。耐震装置としては最もポピュラーなものとなっています。
インダイヤル
文字盤の中になる、さらに小さな文字盤のことです。サブダイヤルともいう。スモールセコンドや、クロノグラフの30分積算計、12時間積算計が代表的です。
インデックス
時・分・秒を表すために文字盤やベゼルに配された目盛りや数字のことです。時計によって、アラビア数字やローマ数字、ドット、バーなどがあります。数字では、一般的にゴシック体やヘルベチカが多く見られますが、ブレゲ独自の書体を採用した時計は、それだけで人気があります。
受け石
腕時計のムーヴメントには、摩耗の激しい部分に金属ではなく硬度の高いルビーなどの石が使用されています。テンプや歯車の軸先に用いられているその石のことを受け石といいます。人工のルビーを使うことが多いですが、パテック フィリップなどでは、ダイヤモンドを使用することもあります。
裏スケルトン
機械式腕時計のムーヴメントが見られるように裏蓋の中心を抜き、そこに透明なガラス(サファイアクリスタルが多い)をはめ込んだ構造のことです。ムーヴメントの装飾や動きが楽しめるだけでなく、故障や不具合の発見にも優れています。シースルーバック、バックスケルトンとも呼ばれます。
ウォータープルーフ
防水加工の意。時計の防水性能を指す言葉として用いられます。時計には、水分や湿気の浸入を防ぐようにケースが設計されているものもあります。風防や裏蓋、リューズなどの隙間が生じやすい箇所にプラスチック製やゴム製のパッキンを取り付けて密閉性を高めてあります。さらに、ねじ込み式の裏蓋やリューズを採用したダイバー用の時計もあります。世界で初めての完全防水時計は、1927年ロレックスが製造しています。
受け板
地板の対面にある、歯車やテンプなどの輪列の真を、片側から押さえるための板のことです。
裏蓋
ケースの裏側をふさぐ蓋のことです。素材はケースと同じものを用いることが多いです。取り付け方法はさまざまですが、高い防水性能が要求されるものは、ねじ込み式が採用されて以来、この仕様が最も多くなっています。
閏年
1年が366日あり、西暦が4で割り切れる暦年をいいます。グレゴリオ暦に基づいて、1582年から1年365日と0、2422日の誤差を修正するために4年周期で366日となる日が定められました。
運針
秒針が動く様のことです。ノックするのがステップ運針。ノックせず流れるように動くものをスイープ運針といいます。
永久カレンダー
毎月の日数の違いや、閏年の調整なども自動的に行う機能のことです。パーペチュアルカレンダーとも呼ばれます。現在の永久カレンダー機能は、西暦2100年まで無調整のものが多くなっています。
エクステンションベルト
ブレスレットのコマの繋ぎ目に板バネを入れ、伸縮(エクステンション)するようにしたものです。蛇腹ベルトともいわれます。1950~1960年代のロレックス・オイスターブレスによく見られるほか、日本でも20年ぐらい前まではよく使われていました。
エスケープバルブ
正しくはヘリウムガスエスケープバルブ。サルベージ作業などでは、水圧に耐えられるように、身体をヘリウム混合ガスで飽和させる飽和潜水という方法を用いることが多いですが、ヘリウムガスは分子構造が非常に小さいため、腕時計の内部にも浸入してしまいます。浸入したヘリウムガスは、浮上するにつれて膨張し、風防を吹き飛ばしてしまうなどの事故を起こします。そこで腕時計内部に侵入したヘリウムガスを、外部に排出させるために開発されたバルブのことです。ロレックスのシードゥエラーや、オメガのシーマスタープロフェッショナルなどに付いています。
エスケープメント
機械式ムーヴメントの脱進機のことです。常にほどけようとするゼンマイのエネルギーが輪列をとおして伝わったテンプを規則正しい往復運動に変換させるための装置です。現在の腕時計が採用しているアンクル脱進機は、ガンギ車、アンクル、テンプで構成されています。
ETA
スイスの時計ムーヴメントメーカーの最大手企業です。ニコラス・G・ハイエック率いるスウォッチグループの傘下として、グループはもとより、多くの時計メーカーにムーヴメントを供給しています。エボーシュSA以降は、ETA社によって、プゾーやユニタス、バルジューといたった往年のムーヴメント専業メーカーの商標が守られてきました。
エナメル
琺瑯(ほうろう)の意。文字盤やケースなどの表面に装飾する際に用いられます。ガラス質の塗料で塗ってから炉で焼成させると、鮮やかで照りのある色が浮かび上がります。
エボーシュ
未完成のムーヴメントのことです。主に供給先のメーカーが独自のパーツを組み込むために、下級処理の段階までで用意されたムーヴメントをいいます。
エルプリメロ
1969年にゼニス社がモバード社と共同開発した世界初の自動巻きクロノグラフムーヴメントのことです。1970年~80年の間は生産されていませんでしたが、81年に生産を再開し、多くのメーカーが採用しました。現在も生産されています。コラムホイール/毎時3万6000ビート/直径30ミリ/高さ 6.5ミリ。
エングレービング
ケースやムーヴメントの受け板、文字盤、尾錠などに施される彫金を指します。特に時計専門のエングレーバー(彫金師)によるハンドエングレービング(手彫り)仕上げは、時計の価値を高めるとされています。
オイスターケース
ロレックスの代名詞のように思われますが、元来はイギリスのオイスター社が開発したものです。金属のかたまりから削り出した高い防水性能を誇るケースのことです。ねじ込み式リューズとの組み合わせは、防水性、防塵性を飛躍的に高めました。ロレックスでは、その基本構造を、今日においてもほとんど変えていません。
オイル
ムーヴメントの各部の動きをスムーズにし、摩耗を防ぐために使用される油のことです。通常の機械式腕時計では、7種類ほどの時計専用オイルが使用されています。腕時計に使用されているオイルは、昔ほど早く揮発したり粘りが出たりはしませんが、4年程度で劣化するので、定期的なオーバーホールによる注油が必要になります。
オーバーホール
腕時計の分解、洗浄を行い、汚れを取り除き、各パーツのチェックを終えた後に注油を加えながら組み戻し、精度チェックまでを行う作業のことです。オーバーホールの主眼はムーヴメントにあり、完全に分解してから調節を行うのが基本です。オーバーホールは3年から4年に1度は行うのが理想とされていますが、使用頻度などによっても差が出てくることがあります。クロノグラフはムーヴメントにかかる負担が大きいので、3針モデルよりもメンテナンスを必要とする頻度が高いです。時計を長きにわたり使用するには必要不可欠なメンテナンスとなっています。
オートマタ
自動精密機械や自動人形、からくり仕掛けを指します。時計と同様に幾重もの歯車で構成され、ゼンマイを必要とする機械仕掛けの人形が、人間さながらの動作でお茶を飲み、字を書き、踊ったりします。腕時計では、リピーター機構と連動して文字盤や裏蓋内部に仕込んだ人形や絵柄が動くからくり時計を総称してこう呼びます。
また、オルゴールやクロックと連動して、鳥がさえずる機構のシンギングバードと呼ばれるものなどさまざまなタイプが作られています。1774年ごろに時計師のピエール・ジャケ・ドローが製作した作品は有名。現在でも、オルゴールのリュージュ社でシンギングバードは製造されています。
音声タイマー
予め設定した時間の経過などを音声で知らせる機能のことです。
音声時計
時刻などを音声で知らせる時計のことです。
温度誤差
温度変化によって生じる歩度の誤差のことです。
温度差時計
大気の温度変化を動力源とする時計の事です。その仕組みは、ドラムの中に入れられたガスを温度変化によって膨張・収縮させてゼンマイをまくというものです。温度変化が一度であれば24時間分のゼンマイを巻け、ゼンマイが巻き上げられた状態では、以降6ヶ月間に渡って動き続けるといわれます。同技術は80年ほど前に時計技術者によって考案され、のちにジャガー・ルクルト社特許を得ました。商品としては、同社から発売された置時計「アトモス」が有名です。
温度特性
温度変化が歩度に与える影響の事です。
温度補正
時計や付加機能の精度に及ぼされる温度変化の影響を補正する方法のことです。
温度変化の影響を受け易い水晶式時計の場合、「差動膨張装置」や「膨張係数が無い材料」を用いることによってその周波数のズレを補正します。
温度補正装置
温度により生じる精度の誤差を補正する装置のことです。

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(か行)

カーフ
生後6ヵ月以内の子牛の皮のこと。ストラップの素材としても最も一般的です。厚みがあり丈夫で柔らかな肌触りを持ちます。
カーブピン
緩急系(レギュレーター)についている2本の針のことです。その針を左右にスライドさせるとゼンマイの固有振動数が変わり、テンプの振動数を加減することができます。
カーベックス
腕にジャストフィットするように、ケースを腕のカーブに沿って湾曲させた形状のことです。アメリカの時計メーカーであるグリュエンが製造した腕時計から派生した言葉です。主にレクタンギュラーケースの腕時計に採用されています。
カール・フリードリッヒ・ブヘラ
ブランド「カールF.ブヘラ」の創業者。スイスのルツェルン出身です。1888年、スイスのルツェルンに時計宝飾店を開業。その後、社会の興隆とともに、同社の事業が急速に拡大。そのため、ベルリンで時計製造会社を経営していたカール・エドアルドと、ドイツ宮廷御用達の時計職人だったエルンストの息子2人を呼び戻し、同社の展開を図ることになりました。1919年に最初の時計コレクションを発表。このコレクションは、繊細な宝石と時計製造技術が組み合う、伝統と革新の融合したものとして喝采を浴びました。
外装
時計のムーブメント以外の部分の総称です。風防やケース、文字盤などを指します。
懐中時計
懐に入れて持ち運べる携帯時計のことです。17世紀から生産されていますが、後に腕時計が普及したことにより衰退しました。現在でも限られたメーカーから製造されているがコレクション性の強い高級な嗜好品となっています。
回転計算尺
回転べゼルの回転操作だけで各種計算が行える機能のことです。回転べゼルに記された数値をダイヤル内側の目盛に合わせることで、かけ算や割り算、時間換算、残燃料などの計算が可能になります。元々はパイロットが飛行中に、燃費や対地速度などを計算できるように搭載された機能です。
回転香箱
リュウズの巻き上げによって生じた動力を、角穴車によって香箱車に伝達し輪列を動作させる機構のことです。香箱車の逆回転を防ぐために「コハゼ」と呼ばれる装置が角穴車に組み合わされます。現在の携帯時計一般に使用されている機構です。
回転鐘
自動巻き時計に使用される扇状の金属製部品のこと。腕などの振動により、この回転鐘が機械の中心軸の周囲を回転し、その力が香箱真に伝えられることによってゼンマイを自動的に巻き上げます。緩衝バネによって回転の範囲が制限される方式のものと、360度以上全回転を行う方式のものがあります。「ローター」とも呼びます。
回転ベゼル
回転するベゼルのことで、ダイバーズウォッチや、GMT機能、ワールドタイマー付きの腕時計などに採用されています。ダイバーズウォッチでは、潜水時に誤操作しないよう一方向しか回転しないようになっています。アビエーションウォッチなど、あらゆる単位を算出できる計算尺を搭載したベゼルには、回転するタイプが便利とされています。
開放
「停止」を解く作用のことです。「停止」した部品や機械を「開放」して動かす事を言います。特にガンギ車の停止作用が開放されることを指します。
角穴車
ゼンマイが格納されている香箱車に連動する、ゼンマイを巻き上げるための歯車のことです。角形の香箱真に固定するために角形の穴が設けられているのが由来です。逆回転を防ぐためコハゼによって制御されます。
ガスケット
ダイバーズウォッチなど、高い気密性が要求される腕時計では、リューズにゴム製のパッキンを使用していますが、これをガスケットと呼びます。
カボション
リューズの先端などに取り付けられた宝石のことです。カボションとはフランス語で「曲面状に磨いた宝石」を意味します。ジュエラーとして名のあるブランドの高級モデルに見られる装飾で、主にブルーのサファイアやレッドのルビー、グリーンのエメラルド、ナチュラルなダイヤモンドが飾られています。
カム式クロノグラフ
1960 年代前半までのクロノグラフは、機能を作動させるために、ピラーホイールが優先されてきましたが、1970年代に入ると、コストを削減するために、パーツ点数を減らしたカム式の機構へと移り変わりました。基本的な役割は変わりませんが、耐久性の良い回転運動のピラーホイールに対して、ノック運動を行うカム式の機構は賛否両論があります。
ガラス
文字盤を覆う透明な部分のことです。風防とも呼ばれ、素材にはミネラルガラス、プラスチック、サファイアクリスタルなどが使われます。現在は、サファイアクリスタルが一般的です。サファイは、硬質で傷が付きにくいことに加え、透明度の高さや輝きの強さもあり、最も適した素材となっています。
カレンダー機構
日付や曜日を表示するカレンダー機構にはいくつかの種類があります。一般的なものは、小窓に日付のみ、あるいは曜日まで表示するタイプです。小窓の位置はさまざまですが、3時や6時位置がポピュラーです。文字盤の外周に日付を入れ、それを針で指すポインターデイトも人気があります。最近では日付の小窓を2分割して、大きな数字を表示できるようにしたビックサイズデイトも定着しました。月、日付、曜日を同時に表すトリプルカレンダーにはムーンフェイズが付いているものが多くなっています。
ガンギ車
アンクルと対になっている、脱進機のパーツの1つのことです。テンプに一定の力を与えて左右に振動させると同時にテンプからの規則正しい振動周期を輪列に送り、一定の精度を維持する役割を果たしています。
緩急針
ヒゲゼンマイを調節するためのヒゲ棒を、左右に動かせることができるレバーをいいます。遅れ、進みの調整が可能となります。
機械式
ゼンマイがほどける力を利用して、歯車を動かし、針などを動かす機構のことです。そのムーヴメントを機械式と呼ぶことのほか、機械式ムーヴメントを採用した時計のことを指すことも多いです。
キネティック
セイコーが1988年に開発した、世界初の自動巻き発電機構を搭載したムーヴメントのことです。回転錐の運動でコイルに電流を発生させてコンデンサーに充電します。その電気エネルギーで水晶振動子を振動させ、回路を駆動させます。電池交換不要のクォーツ式腕時計のことです。
キネティックオートリレー
セイコーのキネティックに節電機構を搭載したものです。腕時計を72時間以上使用しないと、自動的に節電状態に入り針が止まりますが、ICでは時を刻み続け、腕時計を動かすとキネティックムーヴメントも復活し、現在時刻に復帰します。
キフ
天真を衝撃から守るための耐震装置の1つです。
逆回転防止ベゼル
ダイバースウォッチに代表される一方向のみに回転するベゼルのことです。潜水時に誤ってベゼルが回転しないように、時計と逆回りにしか回らないようになっています。
均時差
真太陽時を1日の長さとすると、1年を通じて、23時間44分から24時間14分の間で1日が変化します。これを1日24時間で区切った平均太陽時に比較した際に、軸差マイナス16分からプラス14分の誤差が出ます。その誤差を均時差といいます。
キャビノチェ
ヴァシュロン・コンスタンタンの創業者、ジャン・マルク・ヴァシュロンなど、18世紀のスイス時計界で活躍した時計職人らの呼称です。屋根裏(キャビノチェ)を工房にしていることが多かったことから生まれました。
ギャランティー
保証、あるいは保証書のことです。新品の腕時計の場合、購入後1年以内に起きた自然故障を無償で修理するための保証書となっていることが多いですが、そのメーカーの製品であることを保証するための証明書でもあります。
キャリバー
ムーヴメントのナンバーに使われることが多いです。
鏡面仕上げ
ケースやブレスレットを鏡のようなツヤに仕上げたことです。主にバフモーターを使用し、職人の手作業で磨きこむのが一般的です。ポリッシュ仕上げともいいます。
ギョーシェ彫り
光の反射を抑えて、文字盤を見やすくするために付けられた繊細の彫金細工のことです。ブレゲが考案したもので、本来は熟練した職人が手作業で彫り上げていました。現在はプレス加工が多いものの、高級ブランドの一部では、職人技を継承しています。
軍用時計
軍隊が正式に採用する時計です。主に軍と契約を交わした時計メーカーが製造し、裏蓋にミルスペックと呼ばれる刻印がされている時計を指しますが、一般に販売されている時計を導入する場合もあります。軍事に通用する高いクオリティを満たしていなくてはなりません。
クォーツ
電圧を加えると、毎秒3万2768振動する水晶の特性を生かした高精度ムーヴメントのことです。機械式では日差数秒の精度ですが、クォーツ式は月差数秒という高精度です。1969年にセイコーが、世界で最初にクォーツ式を商品化しました。現在、世界の腕時計の97パーセント以上がクォーツ式となっています。
クラウ・ド・パリ
フランスの宝飾界で300年以上の歴史がある彫金法のことで、「パリのツメ」の意味です。高級時計に施される場合は、とくにベゼルに装飾されます。
グランドコンプリケーション
永久カレンダー、ミニッツリピーター、スプリットセコンドクロノグラフ、トゥールビヨンなどの複雑機構を、複数搭載した腕時計のことを指す言葉です。機械式では非常に高価ですが、クォーツムーヴメント搭載の手頃なグランドコンプリケーションが、シェルマン、シチズン、天賞堂などから発売され好評を博しています。
グリニッジ天文台
1675年にロンドン東部のテムズ川近くにあるグリニッジの丘にチャールズ2世が建立した英国王立天文台のことです。世界で最初に子午線が置かれ、グリニッジ標準時の基点となっています。1997年に世界遺産に登録されています。
クロノグラフ
ストップウォッチ機能付き腕時計のことです。一般にはサブダイヤルの数により2つ目クロノグラフ、3つ目クロノグラフに分かれますが、サブダイヤルのないクロノグラフもあります。機能面よりも、デザイン面で人気を呼んでいる傾向があります。
クロノメーター規格
1951 年にスイス時計製造協会が認定した時計の制度規格のことです。現在はクロノメーター検定協会(COSC)が定めた、15昼夜におよぶ厳しい試験にパスしたムーヴメントに与えられ、時計の文字盤などに表記することが認められています。クロノメーターと認定されるためには、日差マイナス4秒からプラス6秒以内の精度でなければならないとされています。
クロノマチック
マイクロロータ式の自動巻きクロノグラフムーヴメント「Ca-・11」のことです。1969年にブライトリング、ホイヤー、デュボア・デプラが共同で開発しました。自動巻きクロノグラフムーヴメント/カム&スイングピニオン式/毎時2万1600振動/直径31ミリ/厚さ7.7ミリ。
クロワゾネ
文字盤装飾のなかで最も伝統的なのがエネメル技法です。フランス語で「仕切る」を意味するクロワゾネは、文字盤上に厚さ0.1ミリ、幅1ミリという極細のゴールドワイヤーで絵柄の輪郭を描くことに由来します。
ケース素材
最も一般的なのはステンレススチールで、次いでイエローゴールドやホワイトゴールドなどのゴールド系の素材が多くなっています。最近はプラチナやチタン、セラミックなどのほか、ステンレススチールにPVD加工を施したものも目立ちます。
月差
クォーツ時計の1ヶ月の進み・遅れを表すことばです。クォーツ時計は月差プラスマイナス10~20秒以内が正確とされています。
コーアクシャル脱進機
1999 年に、オメガが量産化を成功させた脱進機のことです。2つのガンギ車などを持つのが特徴で、パーツの摩耗が少なく、オイルを不要としました。通常のアンクル脱進機よりも、安定した高精度を維持できるとされています。現在のオメガでは、この機構を積極的に取り入れて、多くのモデルに搭載しています。
ゴールド
金の意です。純金は24K。時計には18Kが主に使用されます。イエロー(YG)、ピンク(PG)、ローズ(RG)、ホワイト(WG)など、金と混合する他の素材によって色味が変わります。市販として使用可能な合金の金含有度は9K、14K、18K、22Kが法規で認められています。それぞれの金製品には、国の承認が必要で、許可されたものにはホールマークが刻印されます。
コインエッジ
硬貨の縁に似た溝状の装飾のことです。主にベゼルやケースの側面に彫り込まれます。
香箱
機械式時計の動力源である主ゼンマイを収める丸缶状の歯車のことです。一番車や香箱車ともいいます。
コート・ド・ジュネーブ
ムーヴメントの地板や受け板に施される波形の模様のことです。スイスの古典的な時計装飾の類で、美しさを誇示するためだけでなく、バリを除去し、油飛びも防ぐという効果があります。
コラムホイール
クロノグラフ機能の操作を、ムーヴメントの各部に伝達する歯車のことです。2段構造で上段に柱のような形の歯車があることからピラーホイールとも呼ばれています。1960年代後半までは、コラムホイールを搭載するムーヴメントは一般的でしたが、現在では高級なクロノグラフモデルにしか見ることができなくなりました。最近では、カム式を見直しコラムホイールにモデルチェンジする傾向が見られます。

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(さ行)

サイクロップレンズ
ロレックスのデイト(日付)モデルには、日付表示窓の上にレンズ状のものが付けられています。これがサイクロップレンズと呼ばれるもので、約2.5倍の拡大率を持っています。カレンダーの視認性を高めるための機構ですが、ロレックス以外では採用しているところはまだ少ないようです。
サテン仕上げ
金属の表面仕上げの1つです。サテン(絹)に似た質感の、ツヤ消し仕上げとなっています。腕時計ではケースやベゼル、ベルトとの接合部分などに使われることが多くなっています。
3針時計
3本の針「時計、分針、秒針」を持つ時計のことです。中央に秒針を備えたセンターセコンドと主に6時方向にスモールダイヤルで秒を表示するスモールセコンドがポピュラーです。センターセコンドは、中3針とも呼ばれています。
シースルーバック
機械式時計のムーヴメントが見られるように裏蓋の中心を抜き、そこに透明なガラス(サフャイアクリスタルが多い)をはめ込んだ構造のことです。ムーヴメントの装飾や動きが楽しめるだけでなく、故障や不具合の発見にも優れています。裏スケルトンともいいます。
仕上げ
時計の建て付けやケースなどの磨きを最終調整することです。
GMT
グリニッジ・ミーン・タイムの英語の頭文字。すなわちグリニッジ標準時のことです。腕時計では24時間針を持ち、長針と短針による時刻表示のほかに、24時間表示が行えたり、第2時間帯の時刻を示す機能のことを指します。ワールドタイム機能とは異なりますが、同一に扱われることもあります。
COSC
スイスにあるクロノメーター検定協会の略称です。時計の品質向上を目的に設立されました。時計の精度検査や、クロノメーターの認定などを行います。
時差
地球上の緯度が異なる場所で生じる時刻の差のことです。1時間は経度では15度。グリニッジ標準時を基準に、国ごとに標準時を設けています。ちなみに日本とイギリスの時差はプラス9時間。つまり、日本はイギリスより9時間早い時間帯にあります。各国との時差を読み取るにはワールドタイマー機能を搭載した時計が主に使用されます。
姿勢差
腕の動きにつれて、腕時計は水平や直立などさまざまな向きになります。この腕時計の向きが変わることを姿勢差といいます。姿勢差により、ムーヴメントへの重力のかかり方が変わるため、精度も微妙な影響を受けます。
自動巻き
時計を腕に着けている間に、体の動作に呼応して、ローターが回転し、ゼンマイが巻き上がる機構のことです。オートマチックともいいます。現在では両方向回転で巻き上げる自動巻き時計が浸透しています。
ジャイロマックス
パテック フィリップ社が1949年に特許取得した同社独自の調速機構です。天輪の8ヵ所に均等に着脱できるワッシャーを取り付けています。メンテナンスの際に、天輪を外さず精度の調整が行えます。
ジャンピングアワー
短針の代わりに、文字盤に設けられた小窓に数字で時刻を表示する機構のことです。時刻を表す数字がジャンプして瞬間的切り替わるため、ジャンピングアワーと呼ばれます。分針や秒針が左右に往復運動をするレトログラード機構と組み合わされることが多いです。ジェラルド・ジェンタがよく知られていますが、シャウアーのデジタル2もジャンピングアワーです。
ジュネーブ
スイス時計産業発祥の地として知られるスイス南西部、レマン湖畔の都市です。毎年、リシュモングループを中心とする「ジュネーブサロン」と呼ばれています。国際高級時計展「S・I・H・H(Salon  intemational dela Haute Horlogerie)」の開催地としても有名です。
ジュネーブシール
スイスのジュネーブで作られる高品質な時計に与えられる認証のことです。1860年にその条件が定められ、公式検査機構による厳密な検査に合格しなければなりません。一定の品質基準、精度と耐久性、定められた構成部品がジュネーブ州内に住む時計職人の手で製作され、組み立てられることなどが主な条件となっています。現在、ジュネーブシールを与えられているのは、パテック フィリップ、ヴァシュロン・コンスタンタン、ショパール、ロジェ・デュブイなどのごく少数のブランドのみとなっています。
シリアルナンバー
本来は、完成した時計をメーカーが管理するために時計ごとに与えた固有番号を指します。現在では、限られたイクスクルーシブな商品であることをアピールするために、限定品などにもこの固有番号が刻まれていることが多くなっています。
歯車の軸を指します。芯とも表記されます。
真鍮
銅と亜鉛の合金のことです。あらゆる形状に加工がしやすく、適度な強度も保有しますが、錆びや腐食しやすい欠点があります。時計の場合は、そのまま無垢で使用されることは少なく、金や銀、クロムなどでメッキしたうえで製品化されます。丁寧に扱うと独特の風化を見せ味わい深い色になります。
振動数
テンプが左右に振れる回数のことです。6振動といえば、テンプは1秒間で左右に6回、すなわち3往復します。ビートともいわれ、8振動、つまり毎時2万 8800振動以上のものがハイビートムーヴメント呼ばれます。振動ではなく「Hz(ヘルツ)」で表すこともあります。振動数が上がれば精度も上がるといわれますが、ロービートでも高精度なものもあり、必ずしも振動数と精度の関係は比例しません。振動数が増すとムーヴメントの摩耗が激しくなるため、あえてロービートを採用しているところもあります。アンティークはすべてロービートです。
ステンレススチール
水や湿気に強く錆びにも強い金属です。また化学薬品や酸化に対しても優れた耐触性を誇る合金鋼として、ケースやブレスレットに一般的に取り入れられています。 1913年にイギリスで開発されました。現在ではケース本体、ブレスレットなどで使用される一般的な金属となっています。
ストラップ
時計を腕に装着するための皮革、ラバーなどの素材によるベルトのことです。
つく棒/剣先側に設けてある穴に挿入して、ストラップの装着感を調整し、固定するパーツです。
定革(ていかく)/つく棒を差し込んだのち、剣先側のストラップの余った部分が煩わしくないように収納しておくための環状のパーツです。定環(ていかん)とも呼ばれます。
遊革(ゆうかく)/つく棒が差し込まれたのちに、剣先側のストラップをさらに固定するための移動可能な環状のパーツ。遊環(ゆうかん)とも呼ばれます。
親/12時側のストラップを指します。
剣先/6時側のストラップを指します。
スモールセコンド
文字盤内で独立したスモールダイヤルに秒針が配された時計のことです。多くの腕時計の秒針はセンターセコンドと呼ばれる機構で、長短針とともに、センターを軸にして回転します。それに対してスモールセコンドは、秒針をインダイヤルに納めています。クロノグラフでは、センターセコンドに相当する針がクロノグラフ秒針になっているため、秒針はスモールセコンドを採用していることが多いです。
スプリットセコンドクロノグラフ
ワンプッシュで2つの計測を同時に行うことができるクロノグラフのことです。クロノグラフ秒針が2本あり、スタートボタンを押すと、2本が同時に動き始め、ストップボタンを押すとそのうちの1本が停止し、もう1本はもう1度ストップボタンを押すまで動き続けます。この機構により、たとえば1位と2位の走者のタイム計測や、ラップタイム計測が行えます。非常に複雑で、精度も要求されるため、このクロノグラフはコンプリケーションウォッチの1つでもあり、これを作っていることは、高い技術の証明でもあります。ラトラパンテや割り剣クロノグラフとも呼ばれています。
スプリングドライブ
セイコーが開発した新しいシステムです。1982年から開発をスタートし、98年のバーゼルフェアで発表しました。動力源はゼンマイとなっているため、電池、蓄電池、モーターの類は搭載せず、発電機とIC回路、水晶振動子によって電子調達機構を組み合わせています。平均日差プラスマイナス1秒の高精度を実現しました。
スムーステンプ
天輪にチラネジやアジャストスクリューネジを持たないシンプルなテンプのことです。平テンプとも呼ばれます。
スモールダイヤル
文字盤の中にある独立した小さな文字盤を指します。インダイヤルとも呼ばれます。クロノグラフの積算計の場合はカウンターとも呼ばれます。日付や曜日、閏年、ムーンフェイズ、また、クロノグラフの場合は30分計、12時間計、24時間計などの積算計もスモールダイヤルとなっているものが多いです。
スワンネック緩急針
テンプの調速をさらに微調整することのできる、緩急針に付け加えられた板バネのことです。白鳥の形に見えることからスワンネックと名付けられました。ネジの回転によって緩急針の動きを微細に制御し微調整が行える仕組みです。
精度
時計の正確性や安定性を指します。歩度、姿勢差、針の動き、搭載される機能の誤差、日差、月差、年差など、総体的に使用されます。
積算計
クロノグラフ機能をスタートさせて計測された時間の累計を表示するポジションのことです。主にスモールダイヤルで30分、45分、12時間、24時間などがその類です。
ゼンマイ
機械式腕時計の動力源となる細く長いバネのことです。かつてはスチール素材を使用していましたが、現在はニバフレックスなどの特殊鋼が使われており、巻き切れる心配が少なくなりました。

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(た行)

耐震性能
時計が落下したりした際に、天真の受け石が衝撃を吸収する機構。主にインカブロックやキフ、パラショック、ブレゲのパラシュートなどがあります。
耐磁性能
金属部品が多いムーヴメントは、強い磁気を発生する機械などに近付くと、自らも磁気を帯びてしまうことが少なくありません。磁気を帯びたムーヴメントは正常な動きができなくなり、精度が大きく狂ってしまいます。そこで、磁気を寄せつけない、耐磁性能に優れた素材を使用した耐磁ケースなどを使用して、耐磁機能を高めることが多くなっています。IWCのインヂュニアなど耐磁性に優れた時計も生産されています。
ダイヤル
文字盤のことです。真鍮素材やステンレススチールをベースに装飾などを施したり、ラッカーで色付けされた後、インデックスをプリントしたものが一般的ですが、18Kにギョーシェ彫りやエナメル処理が施されたもの、ポーセリンを使用した高価なものなど文字盤だけでも多くの種類があります。
ダイバースウォッチ
ダイバーが使用する潜水用時計のことです。現在では、入水可能なスポーツウォッチもダイバースウォッチと総称されています。ISO規格では、100メートル以上の潜水時に耐えられる時計がダイバースウォッチと定義されています。
タキメーター
車に搭載されているのと同様、タキプロダクツメーターのことです。主にクロノグラフに装備され、1キロを通過するのに必要な時間を計測し平均時速を知ることができる機能としてポピュラーになっています。目盛りは、ベゼルに配されるものが多くなっています。見方は1キロを通過した時点で、クロノ機能をストップし、クロノグラフ針が指し示す数値が平均速度となります。
チタン
鋼に似た銀白の金庫であるが非常に軽く、耐摩耗性、耐触性、耐久性、耐熱性に優れているチタニウムのことです。この特徴を生かして幅広い分野で活用されていますが、時計ではケースやブレスレットに多用されるようになりました。軽量かつ堅牢で金属アレルギーを起こしにくい素材として、評価されています。
調速機
脱進機から伝達された速度を緩急しながら再び脱進機に送る役割を担い、時計の精度をコントロールします。
チラネジ付きテンプ
天輪の外側にネジ状の錘を取り付けたテンプのことです。この錘を微調整することで精度が安定します。アンティークウォッチやオールドムーヴメントでしか見られなかったパーツですが、最近では機械式時計を製造するメーカーで見直しされ、搭載されるようになりました。
ツインバレル
ゼンマイを収納した香箱が2つ装備されていることを指します。主に一度の巻上げで1週間前後は時計が止まらない機械式時計に搭載されています。古くは、ヘブドマスなどのように香箱を大型にして駆動時間を向上させた時計も存在しますが、ゼンマイが伸びてしまう頃には、テンプの振り角が落ち、姿勢差にも耐えられず、精度が不安定になるという欠点がありました。これを解消するために考案されたのが複数の香箱を搭載するモデルです。
デイデイト表示
日付・曜日表示のことです。
手巻き
ゼンマイの巻き上げをリューズ操作で行う時計のことです。
デュアルタイムウォッチ
1つの腕時計で、2つの時間が表示できる機構を搭載したものです。小さなサブダイヤルを第2の時計にしているものが多いですが、ジャガー・ルクルトのデュオのように、表裏に2つの時計を組み込んでしまったものや、フランク・ミュラーのマスターバンカーのように、トリプルタイプになったものまであります。 GMTモデルもデュアルタイムの一種です。
テレメーター
2つの地点の距離を光と音の速度差を利用して計測できるスケールのことです。この目盛りを備えたクロノグラフは、軍事用として開発されました。敵艦の砲弾光が見えた瞬間に計測をスタートし、発射音が聞こえた時点でストップさせたときにクロノグラフ針が指す目盛りが敵艦までの距離となります。
天真
天輪の中心にある真軸のことです。
テンプ
テンプは文字どおり輪のような形状をした天輪と、回転運動の軸となる天真、そして天輪と天真を繋ぐアームなどから構成されています。これにヒゲゼンマイが取り付けられ、アンクルが左右に振れたときに元の位置に戻そうとする動きが生じます。この動きによってテンプは往復運動を繰り返すことになります。ゼンマイはすぐに解けてしまうので、ゼンマイを動力源とした一定方向への回転力を、ガンギ車やアンクルの動きと連動して、規則正しい往復運動により一時停止させ、その動力を長時間維持させていることになります。同時に、正確な振動を維持する重要な役目も果たす、まさにムーヴメントの心臓部といえます。
テンプ受け
テンプの位置を固定し、かつ支持するテンプ専用の地板のことです。緩急針などもセットされています。
天文台コンクール
ジュネーブ天文台とヌシャテル天文台、そしてフランスのブザンソン天文台が実施するテストをパスした時計だけが天文台クロノメーターとして認定されます。グリニッジ天文台やキュー天文台など、各国で多くの天文台コンクールが行われましたが、特にジュネーブとヌシャテル、この2つのクロノメーターコンクールは、ハードルが高いことで知られていました。名立たるウォッチメーカーがチャレンジし名声を獲得しましたが、1967年にその幕を閉じました。
トゥールビヨン
テンプにかかる重力の影響を姿勢に関係なく平均化し、精度を向上させる機構のことです。地球上に存在する以上、腕時計に部品はどれも、厳密にいうと地球の重力の影響を受けることになります。テンプにも重力がかかるため、振動に極微ながら誤差が生じることになります。これを軽減させるために、キャリッジと呼ばれる籠の中にガンギ車とアンクルの脱進機を収め、1分間に1回転させるのがトゥールビヨンです。フランス語で「渦巻き」を意味し、1795年にアブラアン・ルイ・ブレゲにより開発されました。
トノーケース
トノーとは樽のフランス語です。つまり樽形ケースのことです。レディースモデルに多く採用されていましたが、フランク・ミュラーの登場で、メンズモデルにもトノーケースが増えています。
トリチウム
文字盤内の視認性を高めるために使用される自発光型の塗料のことです。放射性元素の夜光塗料として使用されます。
トリプルカレンダー
日付、曜日、月を表示するカレンダー機構を合わせ持つことです。

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日差
時計の1日の進み、遅れを表す言葉です。月差は月、年差は年を表します。機械式時計の平均日差はプラスマイナス10~20秒、クォーツ時計では月差プラスマイナス10~20秒が範囲内の目安とされています。
ヌシャテル
ラ・ショー・ド・フォンやビエンヌと並ぶジュウ渓谷の時計産業が盛んな土地で、スイス中西部、ヌシャテル湖北西岸にある都市です。天才時計師アブラアン・ルイ・ブレゲの生誕の地として有名です。

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バーゼル
ライン川上流沿岸に位置し、ドイツ、フランスと国境を接する3カ国に跨がったバーゼルは、スイス北部にある都市です。「バーゼルワールド」が開催されるメッセもここにあります。
パイヨン
元来は、フランス語で金粉を指します。エナメル板に金粉や金箔を貼り付け、上薬を塗って焼き込みます。現在では、素材が貴重になったことと、職人も少なくなったことで、希少性が高まっています。
歯車
軸から軸へと動力を伝達する輪列の車には多数の歯が設けられています。それらを総称して歯車と呼びます。
ハック
リューズを引き出すと秒針が止まる機構です。航空部隊の兵士たちが搭乗前に仲間との時計を合わせる際に「ハック」と、かけ声をかけて時刻合わせを行ったとされています。
バックル
ブレスレットの留め金具を指す言葉ですが、革ベルトをワンタッチで留められるように工夫した金具のことだけを指すことも多いです。3枚のプレートを2ヵ所で繋げた、3つ折り式のバックルが主流となっています。
バネ棒
ケースとストラップやブレスレットを繋げる金属製の棒のことです。内部にスプリングが入っているので伸縮するような仕組みになっています。
バブルバック
1931 年、ロレックスが手巻きムーヴメントに自動巻きローターを取り付けたムーヴメントを開発しました。そのムーヴメントを、従来の手巻きモデルに搭載したため、ローターの分だけケースに厚みが生じました。それがシャボン玉のように丸く膨らんでいたことから、バブルバックと呼ばれるようになりました。1940 年代前半まで製造されていました。アンティーク市場での人気モデルのひとつとなっています。
時計の各指針の総称です。時計、分針、秒針、積算針など、時計に使用されるすべての針のことです。リーフ型やコブラ型、スペード型、ベンツ型、ブレゲ型、バトン型など多品種があり、それぞれの時計のデザインや視認性に大きく影響します。
バルジュー
1901 年創業の名門クロノグラフムーヴメントメーカーです。現在は、ETAによってクロノグラフモデルに名が残され「ETAバルジュー」として多くのメーカーのベースムーヴメントに採用されています。Ca-・22、23、72、88は現在でも人気が高く、現存数も稀少なことから価格が高騰しています。
パルスメーター
脈拍数を計測するためのスケールのことです。医療用にクロノグラフの積算計表示をアレンジしたものが最もポピュラーです。任意の回数の脈を打った時点でストップしたときにクロノグラフ針が指す目盛りが1分間の脈拍数となります。
パワーリザーブ
機械式時計の動力源であるゼンマイがどのくらい巻き上げられた状態にあるのか、そのエネルギー残量を示す表示です。通常はダイヤル内に設置された扇形のインジケーターにあと何時間もしくは何日間、時計が動くのか表示されます。パワーリザーブは約2日間程度が一般的ですが、最近は1週間以上持つロングパワーリザーブモデルも数多く出てきています。
ヒゲゼンマイ
調速機構には欠かせないパーツのひとつで、テンプの中心にあり、髪の毛ほどの細く長いゼンマイです。このテンプが心臓の心拍機能のように一定の伸縮運動を繰り返します。
ヒゲ持ち
テンプ受けの下にあり、ヒゲゼンマイの長さを調節しタイミングを調整します。これをスライドすることでヒゲゼンマイの長さが調整できます。またヒゲ持ち受けは、ヒゲ持ちを保持しテンプの片振りをなくすために、ヒゲ持ち位置を回転させられるように構成されています。
尾錠
革ベルトの留め金具のことです。時計本体に合わせた素材やデザインが一般的です。メーカーのロゴや刻印されていることが多く、簡単に付け替えられるので、革ベルトを交換するときにも、尾錠はもとのものに付け替えておくと良いとされています。
ビッグデイト
通常、3時位置などに配置される日付表示を、視認性を高めるため、あるいはデザイン上のポイントとして、2、3倍の大きさで表示するものです。普通の日付表示は1枚のディスクで1~31までの数字を表示しますが、ビッグデイトの場合は、2枚のディスクを使って、1の位と10の位を分割して表します。12時位置や6時位置に配属されるのが一般的です。
プッシュボタン
クロノグラフ機能をスタート、ストップ、リセットするための操作ボタンのことです。プッシャーやプッシュピースともいいます。現在は、リューズの上下に2つ装備されるのが一般的ですが、最近では、懐中時計に見受けられた1つボタンのモノプッシュ式クロノグラフも腕時計で見られるようになりました。
フライバック
クロノグラフの計測中にリセットボタンを押すと、すべてのクロノグラフ計測針が、瞬時にゼロにリセットされ、計測を始める機構のことです。何度も続けて計測を行うには、とても便利な機構といわれています。
プラスチックベゼル
回転ベゼルや、タキメーターになっているクロノグラフのベゼルに使用されているものがあります。代表的なモデルはロレックスの手巻きのデイトナで、色は黒です。傷が付きやすいため、程度の良好なものは少ないです。現在、プラスチックベゼルを採用しているモデルはほとんどありません。
プラチナ
金属の元素Pt。白金ともいわれ鮮明な光沢を持つ貴金属で、箔に圧延したり、極細に加工することもできる柔軟性のある素材です。ケースに使用されるなかでは、最も高級な素材といえます。
ブリッジ
輪列やテンプ、香箱、アンクルなどを地板の対面から支持するための板パーツのことです。
ブルースチール
ステンレススチールに焼きを入れ青色の酸化被膜を作った素材です。時計の場合は針やネジに使用されます。硬質になるばかりか、色合いの美しさから人気も高いです。生産は非常に難しく焼くポジションによって焼き切れてしまうものもあるので大量生産はできません。テンパカラーとも呼ばれます。
ブレスレット
金属製のバンドのことです。ブレスと略されることが多いです。スポーツウォッチやジュエリーウォッチなどでは、ブレスレットが一般的です。レザーストラップなどと互換性があるものもあります。
ヘアライン
ケースやブレスレットのツヤ消し仕上げのひとつです。サテン仕上げと同様マットな仕上げで、一方向にのみ研磨いた痕が髪のようにみえることから名付けられました。
ベゼル
風防を囲うように、ケースの前面に付けられたリング状のパーツのことです。風防をケースに取り付けておく役割もあるが、装飾的な意味合いも強く、ベゼルだけにゴールドを使用したものも少なくありません。ブルガリのように鏡面仕上げを施したものや、ロレックスのように多彩なバリエーションをそろえているものなどもあります。ダイバーズウォッチは時間目盛りを、クロノグラフではタキメーターを配したものが多いです。
ベルラージュ
ムーヴメントに施される装飾のことです。円を重ねた模様が特徴でエンジンターンとも呼ばれます。
ポーセリンダイヤル
陶磁器製の文字盤のことです。エナメルと同様に扱われますが、ガラス系素材のエナメルとは異なり、磁器土を銅製の原版に塗り高温で焼いた後に上薬をかけて仕上げたものを指します。陶器なので焼きムラがあると文字盤として時計に組み込むのが難しく、また割れやすいデメリットもあります。しかし、希少性は非常に高く高価なものとして取り引きされています。
ホールマーク
1300年代、ロンドンのゴールドスミス社が金銀の偽造を防ぐために貴金属を検定し、認定した貴金属製品に刻印を開始しました。これがホールマークの始まりといわれています。年代により刻印のデザインはさまざまなものがあります。
防水性能
懐中時計の時代は防水性能を問われることはありませんでしたが、直接肌に着ける腕時計では、汗などのほかに、手を洗ったときにかかる水や雨に対する防水、そして軽いウォータースポーツからダイビングに至る防水対策まで、腕時計にとって防水機能は重要なものとなっています。腕時計の防水性能を飛躍的に高めたのは、オイスターケースとねじり込みリューズを組み合わせたロレックスの製品といわれています。
ポンターデイト
ダイヤル外周部に表示された日付の数字を、専用の針で指し示すカレンダーの機構のことです。日付表示は小窓に数字を表示するタイプの方が一般的ですが、こちらは数字の読み間違いがないため視認性に優れます。また、ディスクで動かすタイプと違い、ムーヴメントが薄くなり、故障も少ないといわれています。

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(ま行)

巻き真
ゼンマイを巻き上げるために不可欠なパーツです。巻き芯とも記されます。巻き上げ以外に時刻やカレンダー調整を行うのに必要となります。
マニュファクチュール
腕時計のすべてを、自社で一貫生産できる体制を持っている時計メーカーのことです。自社ムーヴメントを製造するメーカーという意味で使われることもあります。ジャガー・ルクルト、パテックフィリップ、ロレックスなどが代表的ですが、最近では、ドゥヴィットやリシャール・ミルといった新進気鋭の独自のブランドが台頭してきています。
マリンクロノメーター
海洋上でも陸上と同じ正確な時刻を確認するために製造された海洋時計のことです。羅針盤同様の形で、振動や温度、湿度、潮の影響を受けず、いかなる状況下でも高精度を保ちます。
丸穴車
ゼンマイの巻き上げに必要なパーツです。キチ車からの回転を、角穴車もしくは角穴中間車へと伝達する車のことです。
巻3つ目
文字盤内のスモールダイヤルが3つ配された時計を指します。一般的には、スモールセコンド、30分や45分の積算計、12時間や24時間の積算計で形成されています。なかには、12時間積算計や24時間積算計のサークル内にムーンフェイズを合わせ持つモデルもあります。縦に3つ目のデザインになっている時計も数多く存在します。
ミニッツリピーター
音で時刻を知らせる機構のことです。アンティークの懐中時計や腕時計にも多く、かなり高価なことが多いです。その澄んだ音色が魅力です。
ムーヴメント
いわば時計の心臓部です。機械式ムーヴメントは、ゼンマイ、輪列、脱進機、あるいは自動巻きのローターなどから構成され、クォーツ式ムーヴメントでは、脱進機がないかわりに、水晶振動子やステップモーターが加わっています。スイスの時計メーカーの多くはエボーシュと呼ばれるムーヴメント専門メーカーからムーヴメントを購入しています。そのスイス製腕時計に搭載されているムーヴメントの90パーセントが、ETA社製となっています。
ムーンフェイズ
月齢をダイヤル上の小窓に表示させる機構のことです。ムーンフェイズの歴史は古いですが、そもそもの目的はよくわかりません。現在はデザイン的な要素が重視されています。顔が描かれたものや18Kや宝石をあしらったものなど、時計によって色々な顔があります。
無垢
混ざりけのない純粋なことです。時計では、プラチナ無垢、金無垢、銀無垢、ステンレス無垢など素材の純度を指します。一般的にケースや尾錠の素材として使用されますが、文字盤やムーヴメントの地金に高価な金属素材が使用される場合もあります。
無反射コーティング
文字盤の反射による視認性の妨げを解消するために、風防の映りこみなどを軽減させるコーティングのことです。時計によって、コーティングは表面のみの場合と、両面に施されるものがあります。
メッキ
金属を異なる金属で被膜・被覆することです。最近では、電気分解メッキや溶融メッキによる従来のもの以外に、真空蒸着によるPVD加工やイオンプレート加工なども見られるようになりました。いずれも、傷や腐食を避け装飾面においても優れています。特にPVDやIPによるブラックケースは人気が高まっています。

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(や行)

夜光塗料
暗い所での文字盤の視認性を高めるために、針やインデックス、ダイヤルなどに塗布される発光する塗料のことです。トリチウムのように常に発光する自発光型と、日中の明かりを蓄積して光を徐々に放出するルミノーバなどの蓄光型の2つに大別されます。最近は、ボールウォッチが搭載するマイクロガスライトが注目されています。ガラス管にガス状のトリチウムを混入し、10年以上も発光し続ける夜光システムがマイクロガスライトです。
UTC
協定世界時のことです。超高精度を誇る原子時計を利用して国際原子時を決め、そこに閏秒を追加して世界の公式時刻をして使用しています。長年、世界標準時刻として使用されてきたGMTが、近年、海の朝汐運動がブレーキとなり、地球に自転周期が年々長くなってきていることがわかってきました。UTCはこえを是正するために考えられたものです。

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(ら行)

ラグ
ケースの上下に突き出た形で取り付けられた4本の突起部分のことです。ケースと一体で製造されたものと、後から溶接などで取り付けられたものがあります。装飾的で細めのタイプ後から溶接されたものが多いです。また、このラグが可動するタイプや、ラグ自体を装備していない時計もあります。
リーニュ
時計のムーヴメントの直径を表す単位として使用されています。フランス語でリーニュというが、英語ではラインのことです。1リーニュは、2.256ミリとなっており、17リーニュでは約38.352ミリの時計の寸法ということになります。スイスの時計生産は、このリーニュの単位を優先して製造しています。
リファレンスナンバー
製品となった時計本体の整理番号や製造番号。通常はRef.から始まり、数字やアルファベットの組み合わせで表記されています。製品となった時計の裏蓋やタグに表記され、カタログなどにも印刷されています。
リダン
ダイヤルやインデックスを補修したり書き換えたりして、新品時のような美しさに戻すことです。リファインともいう。日焼けにより変色した蛍光インデックスや、ヒビが入るなどしたダイヤルを再塗装したりします。美しく再生されるものの、腕時計自体のオリジナル性は損なわれるため、リダンを好まない人も多いです。
リューズ
手巻き式時計の巻き上げや時刻の調整に使う部分です。漢字では「竜頭」と書きます。スポーツウォッチやダイバーズウォッチなどでは防水性を高めるための「ねじ込みリューズ」もよく使われます。クォーツでは、時刻合わせやカレンダー調整のために必要とされています。
リューズガイド
落下や衝撃などで破損しやすいリューズ内部のパイプや巻き真を保護するために、リューズの上下に設けた起状や装置をいいます。とくにスポーツウォッチやダイバーズウォッチは破損の恐れがあるため、リューズの頭が直接外部と接触しないようにサイドでカバーしています。パネライが支持される理由にこのリューズガードが挙げられます。
輪列
ゼンマイが収納されている香箱(1番車)から、ゼンマイの動力を伝達していく2番車、3番車、4番車とガンギ車などに至る一連の歯車の列を輪列と称しています。
ルミノール
パネライがトリチウムから開発した夜光塗料です。ラジウムより安全な弱放射性物質で、発光性もよくなっています。パネライでは、その「ルミノール」をモデル名にも使用しています。
レギュレーター
時計、分針を同軸上ではなく、ダイヤル上に個別に配置して表示する機構のことです。通常の時計は時・分・秒針を動かす軸がセンターの1本で済みますが、このレギュレーター機構の場合は、時・分を表示する場合は2本、秒針も表示すると3本の軸が必要となり、そのぶん、歯車などの部品も多くなり、内部構造が複雑になります。
レトログラード
逆行を意味するフランス語です。英語ではレトログレイドといいます。針が円運動ではなく、扇状に往復運動をするのでこう呼ばれます。一般的には秒針やカレンダーに使われることが多いです。
レマニア
1884 年に創業した時計メーカーで、業務用ストップウォッチやヨットタイマーなど、計測機系のモデルが有名です。自社製の時計よりもムーヴメント開発技術に定評があります。コンプリケーションやクロノグラフなどの複雑なムーヴメントの製造を得意としています。1981年からヌーベル・レマニアとして、機械式ムーヴメント製造に専念しています。
レリーフ仕上げ
懐中時計や腕時計の裏蓋に用いられる装飾技法のことです。浮き彫りともいいます。名前のとおり、形や文様が浮き出しているように彫りこまれている点が特徴となっています。
ローター
自動巻きの時計に使われる扇状の部品です。回転錐とも呼ばれ、腕の振動などにより回転し、その力がゼンマイの巻き上げに使われます。現在、一般的に見られる方式では、ローターは360度、左右双方向に回転します。動力を生み出すためにはある程度の重力が必要なため、ヘビーメタル、ゴールドなどの素材が多く用いられます。
ローカルタイム
離れている国、地域の標準時のことです。現地時間ともいいます。

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(わ行)

ワールドタイム
世界の主要都市の時刻をひと目で確認できる機構のことです。リューズやボタンを使い、ニューヨーク、パリ、東京などの世界の主要都市名が書かれたダイヤルやベゼルを回転させて、該当都市の時刻を知ることができます。時差計算をせずに時差が異なる地域の時刻を読み取ることが可能です。

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