
株式や投資信託を持っている人なら、証券会社のアプリを開いて「いま、いくらになっているだろう」と確認したことがあると思います。
不動産を所有している人も、周辺の取引価格や地価の変化を見ながら、自分の不動産が現在どのくらいの価値を持っているのか気になることがあるでしょう。
では、高級時計や宝飾品はどうでしょうか。
数百万円、時には数千万円で購入した品物であっても、購入してから一度も「現在の価値」を確認したことがない方は、意外に多いのではないでしょうか。
しかし、高級時計や宝飾品の中には、単なる「モノ」としてではなく、価値を持った「資産」として考えることのできるものがあります。
購入価格と、現在の価値は違う
モノの価値は、購入した瞬間に固定されるわけではありません。
高級時計であれば、ブランドやモデル、生産数、市場での人気、為替、商品の状態、付属品の有無など、さまざまな要因によって評価は変化します。
購入時には300万円だった時計が、その後500万円以上で取引されることもあれば、反対に購入価格を下回ることもあります。
つまり大切なのは、
「いくらで買ったか」だけではなく、「いま、いくらの価値があるのか」を知ることです。
これは株式や不動産など、ほかの資産と同じ考え方です。
「持っているモノの価値」を把握していますか?
例えば、複数の高級時計を所有しているとします。
ロレックス、パテック フィリップ、オーデマ ピゲなどを長年にわたって購入してきた方であれば、気付かないうちに所有する時計全体が相当な資産価値になっていることがあります。
時計だけではありません。
ダイヤモンドなどの宝石、金・プラチナ製品、ブランドジュエリーなども、市場環境によって価値は変化します。
ところが金融資産とは違い、こうした「モノの資産」には毎月残高報告書が届くわけではありません。
そのため、価値のあるものを持っているにもかかわらず、所有者自身がその現在価値を把握していないことがあります。
質屋は「お金を借りる場所」だけではありません
一般的に質屋というと、
「急にお金が必要になったときに利用するところ」
というイメージを持たれることがあります。
もちろん、それも質屋の大切な役割です。
しかし、私たちはもう一つ重要な役割があると考えています。
それが、
「自分が持っているモノの、現在の資産価値を知る場所」
としての質屋です。
質屋では、その品物を実際に確認し、市場価格だけでなく、状態や付属品、流通性などを考慮して評価します。
そして質預かりの場合には、
「この品物を担保として、いくらまで資金化できるのか」
という視点からも価値を確認できます。
これは単純な中古品の価格確認とは少し意味が違います。
「売れる価格」と「資産として使える価値」
資産には、「いくらで売れるか」という価値だけでなく、「必要なときにどれだけ資金へ換えられるか」という側面があります。
例えば、1,000万円の価値がある時計を所有していたとしても、資金が必要になるたびに売却してしまえば、その時計は手元からなくなります。
一方、担保として一定の評価を受けることができれば、
所有を続けながら、一時的にその価値を資金として活用する
という選択肢が生まれます。
ここに、質屋ならではの役割があります。
高級時計や宝飾品を、
「身につけるもの」
「楽しむもの」
としてだけではなく、
「必要なときには資金に変えることのできる資産」
として見る考え方です。
モノにも「ポートフォリオ」という考え方を
証券口座を開けば、自分が保有する株式や投資信託が現在いくらなのか確認できます。
同じように、
「この時計はいま、いくらくらいだろう」
「所有している時計を全部合わせると、どのくらいの価値になるだろう」
「この宝石は購入した頃と比べて価値が変わっているだろうか」
と考えてみる。
それだけでも、モノとの付き合い方は少し変わってきます。
高級時計や宝飾品を多数所有している方なら、それらを一つひとつの「モノ」としてではなく、一つの資産ポートフォリオとして捉えることもできるでしょう。
売る予定がなくても、価値を知っておく
「売るつもりがないから、査定する必要はない」
そう考える方もいらっしゃるでしょう。
しかし、株を今日売る予定がなくても株価を見るように、不動産を今日売る予定がなくても時価が気になるように、モノについても現在の価値を知っておくことには意味があります。
むしろ、大切に所有し続けたい品物だからこそ、
「自分が何を持っていて、それが現在どの程度の資産価値を持っているのか」
を把握しておく。
そんな付き合い方があってもよいのではないでしょうか。
質屋は、モノを手放すためだけの場所ではありません。
モノの価値を知り、その価値を必要なときに活かす場所。
高級時計や宝飾品を「所有物」から「資産」という視点で見てみると、質屋の役割もこれまでとは少し違って見えてくるかもしれません。
お持ちの時計や宝飾品について、「今どのくらいの価値があるのだろう」と思われたときは、売却を前提にする必要はありません。
まずは現在の価値を知ることから、お気軽にご相談ください。