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高級時計を「資産ポートフォリオ」として考える

高級時計を複数所有している方にとって、それぞれの時計は大切なコレクションです。

好きなブランド。

憧れて購入したモデル。

記念日に購入した一本。

長年探してようやく手に入れた希少な時計。

それぞれに、所有する理由があります。

しかし少し視点を変えてみると、複数の高級時計を所有するということは、同時に**「複数の動産資産を保有している」**とも考えることができます。


5本の時計ではなく、一つの資産として見る

例えば、5本の高級時計を所有しているとします。

それぞれの現在価値が、

500万円
800万円
1,000万円
1,500万円
2,000万円

だったとすれば、合計では5,800万円です。

普段はそれぞれ別々の時計として認識していても、資産という視点から見れば、

「高級時計という形で約5,800万円の資産を保有している」

と考えることもできます。

これは、複数の株式を保有している人が、個々の銘柄だけではなく「自分の株式資産全体はいくらなのか」を確認することと少し似ています。

「売るつもりはないけれど、今いくらですか?」

最近、私たちのところにも少し興味深いお問い合わせが増えてきました。

LINEで時計の写真や情報を送っていただき、

「すぐに売るつもりはないのですが、今売ったらどのくらいですか?」

「この時計なら、質預かりでどのくらいまで可能ですか?」

といったご相談です。

つまり、今すぐ売却したいわけでも、今すぐ資金が必要なわけでもありません。

「自分が持っているモノの現在価値を知っておきたい」

というお問い合わせです。

私たちは、これはとても自然な行動だと考えています。


株価を見るからといって、今日売るわけではない

株式を持っている人が証券会社のアプリを開いて株価を確認したからといって、その日に株を売るとは限りません。

不動産を持っている人が自宅や所有物件の現在価格を調べたからといって、すぐに売却するわけでもありません。

「いま、自分の資産はいくらくらいなのだろう」

それを知りたいだけのこともあります。

高級時計や宝飾品についても、同じではないでしょうか。

これまでは、

査定する=売る

というイメージが強かったかもしれません。

しかし私たちは、

査定する=現在価値を確認する

という使い方が、もっとあってもよいと思っています。

時計にも「残高確認」があっていい

銀行預金なら、アプリを開けば残高が分かります。

株式なら、証券口座を開けば現在の評価額が分かります。

しかし、高級時計や宝飾品の場合はどうでしょうか。

自宅の金庫に入っている時計には、

「現在価値 8,500,000円」

と表示されているわけではありません。

購入してから5年、10年と経過していれば、自分が思っていた以上に相場が変化していることもあります。

だからこそ、ときどき現在価値を確認する。

それは売却の準備ではなく、資産状況の確認と考えることもできます。


「買取価格」と「担保価値」の両方を知る

さらに高級時計の場合、もう一つ面白い数字があります。

それが「担保価値」です。

例えば、

売却すると、いくらになるのか。

そして、

売却せずに預ける場合、どのくらいの資金に換えられるのか。

この2つを知っておけば、保有している時計の性質がより分かりやすくなります。

今すぐ利用する必要はありません。

しかし、将来まとまった資金が必要になったとき、

「そういえば、あの時計ならこれくらいの資金を作れる」

と分かっていること自体に意味があります。

これは、保有するモノに「流動性」を持たせて考えるということでもあります。


資産には、それぞれ役割がある

現金には、すぐに使えるという強みがあります。

株式には、売買しやすく、価格を確認しやすいという特徴があります。

不動産には、利用したり賃料を生んだりしながら保有できるものがあります。

そして高級時計には、

身につけて楽しみながら保有し、必要なときには売却したり、担保として資金化したりできる

という独特の性質があります。

もちろん、すべての時計が同じような資産性を持っているわけではありません。

ブランドやモデルによって価格変動も違えば、流動性も担保評価も違います。

だからこそ、自分が持っている時計を一度並べて、

「現在価値はいくらか」

「売却した場合はいくらか」

「担保としてはどのくらい評価されるか」

という視点から見てみると、自分のコレクションの別の姿が見えてきます。


「時計を集める」から「時計資産を管理する」へ

高級時計を楽しむことと、資産として考えることは矛盾しません。

好きだから所有する。

身につけたいから購入する。

そのうえで、

「現在どの程度の価値を持っているのか」

も把握しておく。

時計の本来の楽しみを残したまま、資産としての側面も理解するということです。

そして複数の時計を所有するようになれば、一つひとつの価格だけでなく、

「自分の時計資産全体では、現在どのくらいの価値があるのか」

という見方もできるようになります。

これは、時計を単なるコレクションから「資産ポートフォリオ」として捉える考え方です。


取引をしなくても、質屋を利用する

質屋というと、

「売るか、借りるかを決めてから行く場所」

と思われるかもしれません。

しかし、必ずしもそうである必要はないと私たちは考えています。

今すぐ売却するつもりがなくても。

今すぐ質預かりを利用する予定がなくても。

「この時計は、いまどのくらいの価値があるのだろう」

と思ったときに相談する。

そして、自分が持っているモノの価値を知っておく。

その結果、

「まだ持っておこう」

という判断になることもあれば、

「これだけ上がっているなら売却しよう」

「必要な資金だけ質預かりで用意しよう」

という判断になることもあります。

大切なのは、最初から売却や質預かりを決めることではありません。

まず、自分が持っている資産の現在地を知ること。

質屋は、モノをお金に換える場所であると同時に、

「モノの資産価値を確認する場所」

でもある。

最近いただく「すぐに売るつもりはないけれど、今の価値を知りたい」というお問い合わせを見ていると、質屋の使われ方も少しずつ変わってきているように感じます。

高級時計や宝飾品をお持ちで、

「今売ると、いくらくらいなのか」

「売らずに預けるなら、どのくらいの資金になるのか」

と気になったときは、売却や質預かりを決めていなくても構いません。

まずは、ご自身が持っているモノの「現在価値」を知るところから始めてみてはいかがでしょうか。

 

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