「坂の上の雲」
最近になって読み返している本です。
今月末からNHKのスペシャルドラマで放送されることもあり、再び読み始めた本なのですが、やっぱりおもしろい。最初にこの本を手にした時と同じくらいはまっています。
本の舞台は明治時代。その時代に登場する秋山好古、秋山真之の兄弟と、正岡子規を主人公にした内容ですが、主に、秋山兄弟が深く関わった日露戦争の描写が中心となっています。
ちなみに、『坂の上の雲』とは、封建の世から目覚めたばかりの日本が、そこを登り詰めてさえ行けば、やがては手が届くと思い焦がれた欧米的近代『国家』というものを「坂の上にたなびく一筋の雲」に例えた切なさと憧憬をこめた題名のようです。
小国だった日本が当時世界最強の陸軍を擁していたロシアにいかにして立ち向かっていったか、その時代背景から戦いに至るまでの経緯、戦いの様子が司馬遼太郎の綿密な調査を基に書かれています。
戦って勝つまでにないかなくても、なんとか引き分けに近い状態にもっていくために、日本のトップの人達が時間をかけて準備をし、知恵を振り絞り、一致団結して立ち向かっていく様子は、今の競争社会でも十分参考になる内容だと思います。
今では、経営者の人にお勧めの本としても注目を集めているようです。
NHKのドラマを見ようと思われる方でまだ読んだことのない人は、是非その前に一読してみることをお勧めします。
広島の質屋-まるい
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