コロナ以降上がり続けていた時計の相場が今年の3月以降、明らかに調整局面を迎えています。
それまで大きく相場を上げていた、パテック・オーデマピゲ・ロレックスのスポーツモデルを中心に、2月の相場を100と考えると、65~70付近の数字となっています。この4か月間で一気に3割以上の下落というとんでもない数字となっていることろに注意が必要です。
時計相場下落の直接的な原因としましては、ロシアのウクライナ進行、これまでの金融緩和から金融引き締め政策への政策変更による株価の下落、物価上昇と不景気が進行するスタグフレーション等の様々な要因が複合的に絡まって影響してきていますが、個人的にはこれまでの時計相場が異常すぎるくらいの相場であったこと。特に昨年末から中国の投機筋からもかなりの資金が時計相場に流入していたこともって、実際の実需をはるかに上回る相場であったと思います。
個人的には今年の後半~遅くても年末から時計相場は底値をうって徐々に回復してくるのではないかと考えていますが、ウクライナ情勢やインフレの経済への影響は不確定要素が高いので、なかなか読みづらい時期が続きそうです。