ここ数年間は大小に関わらず、ダイヤモンドの相場は上昇を続けていましたが、
ダイヤモンドの国際価格が今年に入って下落を続けています。
今年の2月にはダイヤモンド取引の大手であるデビアス社が、原石の卸値を引き下げた
とのニュースが入ってきた頃から、関係者の中でもダイヤモンドの下落が囁かれるように
なりました。
デビアス社がダイヤモンドの卸値を発表しているラパポートによると、今年に入ってから
3月、7月、9月と下落が続いていて、今後も下落が続くのか注視している状況です。
下落の一番の原因は、最大の市場であった中国市場が低迷していて、今までのようにダイ
ヤモンドが中国で売れなくなってきているためです。
7年前のリーマンショックでダイヤモンドマーケットは大打撃を受けましたが、その後1
年余りでリーマンショック前の水準に戻り、その後も上昇を続けてきたのは中国市場によ
るところが大きかったのですが、ここにきて完全に流れが変わってきています。
中国市場の減速は、ダイヤモンドに関わらず高額品に象徴されるブランド品や絵画等にも
少なからず影響を与えていくことになるかもしれません。
日々の業務であるダイヤモンドの仕入れには最新の注意を払いながら、今後の価格動向を
見守っていきたいと思います。