先日アレキサンドライト リングのお買取をさせて頂きました。
アレキサンドライトのカラットは1.15ct。
色も濃く、変色性の高い品質のものでした。
メレダイヤは計1.68ct。
どのダイヤも無色透明でVSクラス、VG以上のものがセッティングされていました。
査定金額は221,000円をご提示し、ご売却頂きました。
「査定の内訳」
アレキサンドライト・・115,000円
メレダイヤ(計8個)・・・85,000円
リング枠・・・21,000円
アレキサンドライトは、
宝石の世界では「宝石の王様」と呼ばれていて、
光の種類によって色が変化するのが最大の特徴です。
色を変化させる要因は、
内包物として入り込んだ酸化クロムの影響によるもので、
ルビーの様な赤色からエメラルドの様な緑色へと変化します。
アレキサンドライトの買取・お預かりをする際に、
個人的には下記の3つを重視しています。
①カラット(重量)
(特に1ctを超えるかどうかで評価は大きく変わります)
②変色性
(赤から緑へはっきりと色を変えるかどうか)
③色の評価
(赤、緑の色がそれぞれ濃いければ濃い程評価が高くなります)
その他宝石のテリや内包物の状態も確認して最終的に査定金額を出しますが、
上記の要素の1つが極端に素晴らしい宝石が評価が高くなるというものではなくて、
例えば各要素が70点ぐらいでも、
それぞれバランスの取れたものが結果として評価が高くなる傾向があります。
極端な例でいうと、3ct以上の大変大粒なアレキサンドライトでも、
色が薄く、変色性がほとんど確認できなければ、
1ct前後の良質な石よりも評価は低くな可能性もあります。
これはアレキサンドライトに限った話ではなく、
ダイヤモンドやその他宝石にも当てはまる事です。
アレキサンドライトは過去にはブラジルやスリランカの鉱山でも発掘されていましたが、
既に枯渇してしまいました。
現在稼働しているアレキサンドライト鉱山は、唯一アフリカのタンザニアです。
最新の鉱山は、南の隣国モザンビークとの国境付近トゥンドゥル川漂砂鉱床といわれています。
今後ますます資産価値として期待の高まるアレキサンドライト。
運よく良質なアレキサンドライトに出会えることが出来たら、
多少無理してでも購入を考えてもいいかもしれません。