HSBC の業界調査によれば、主要ラグジュアリーブランドの商品平均価格は2019年から およそ60% もアップしたそうです。バッグも財布も時計も、3〜4年で「ほぼ倍」になるペース。
しかも最近では、値段だけ上がって品質は横ばい、という声も業界内でささやかれるようになっており、それだけに消費者からは、価格に見合うだけの価値はあるのか?という厳しい目が向けられるようになっています。
店主の実感
店頭でも「昔は30万円だったモデルが50万円超え」「定番財布が急に10万円台」なんて相談が急増中です。
勝ち or 苦戦 | ブランド | 2024年営業利益 | 店主のひとこと |
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勝ち | プラダ | +21%(Miu Miu効果で売上も+18%) | ナイロンバッグやチョコローファー、若い世代が回転早く売買 |
エルメス | 利益率40%超の“鉄壁”体質 | バーキン・ケリーは相場が落ちても戻りも早い | |
苦戦 | LVMH(ワイン&スピリッツ部門) | ▲35%で大幅減益 | 洋酒系の動きが鈍く、販促在庫が目立つ |
フェラガモ | EBIT 3,500万€(▲56%)・最終赤字へ | レザー小物の持ち込みは“早め売却”が吉 | |
グッチ/ケリング | 「24年利益ほぼ半減」警告 | ヴィンテージ人気はあるが、現行モデルは伸び悩み |
こうしてみると、プラダとエルメスは値上げを“価値演出”に変えられた組。
一方、LVMHの一部部門・フェラガモ・グッチは値上げが需要減に直結し、利益を削っています。
見える変化 | 店主チェックポイント |
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裏地がシルク → コットン混など“コストダウン”証言あり | ステッチやコバの仕上げを細かく見る |
自社工房→外注ラインへ拡大 | エルメスのように“職人内製”が多いブランドは高評価 |
アフターサービス延長・デジタル保証書 | 「体験価値」で値上げを吸収する流れ |
正直、クラフトそのものが劇的に向上したわけではありません。
むしろ「保証」「リセールサポート」「VIPイベント」など周辺サービスの充実にコストが振られている印象です。
勝ち組ブランドの定番は強い
エルメス:バーキン30・ケリー28
プラダ:Re-Edition ナイロン、Miu Miu ローファー
スポーツ系ロレックスは再騰勢
サブマリーナ/GMTマスターII は 2025年春からじわり上昇中。
付属品フルセット=+5〜10%
箱・保証書・コマ・レシートは“一式”でご持参を。
相見積りは「専門店→大手→交渉型」の順
最後に当店へお越しいただければ、他店明細を踏まえて再提示いたします!
即決しない勇気
見積書を持ち帰ると「あと3%上げます」なんて電話がかかることも(笑)。
**値上げ60%の世界では、「高い=良い」ではなく「高いけど説明がつく」**ブランドだけが生き残っています。
資産価値で見ると、プラダ・エルメスは引き続き堅調。一方フェラガモや一部グッチは早めのご決断をおすすめします。
迷ったら、まずは価値を知るところから。査定は無料、キャンセル料もゼロですので、お気軽にLINEでもご来店でもお声掛けください。