最近、お客様から「金の価格って、これからどうなるんですか?」という質問をいただくことが本当に増えました。
確かにここ数年の金相場の上昇は目を見張るものがありますよね。
今日は、その金価格がなぜここまで上がっているのか、そしてこれからどう向き合うのが良いのかについて、私なりの考えをお話ししたいと思います。
金相場の上昇の背景には、実は「アメリカの国際的な地位の低下」があります。
世界経済は長年、アメリカドルを基軸通貨として回ってきました。
しかし、近年はアメリカ国内の財政赤字や政治的混乱、国際的な影響力の低下などから、“ドルへの信頼”が少しずつ揺らいできているのです。
その結果、各国の中央銀行は「ドルではなく、価値が普遍的で実物の裏付けがある金を保有しよう」という動きを強めています。
つまり、“ドル売り・金買い”の流れが世界的に進んでいるというわけです。
これが、金相場を押し上げている大きな要因です。
では、これから金をどう扱えばいいのでしょうか。
たしかに今の金価格は高値圏にあります。
ただ、「まだ上がる可能性があるから、もう少し待とう」と思っていると、思わぬ下げ局面が来ることもあります。
逆に、「全部まとめて売ってしまおう」と焦るのも、もったいないことがあります。
そんな時におすすめなのが、“少しずつ売っていく”方法です。
例えば、お持ちの金を3回に分けて1/3ずつ売るようにすると、相場の変動に振り回されず、平均的に良い価格で売却できる可能性が高まります。
これがいわゆる「分割売却(ドルコスト平均法)」の考え方です。
金は「最後の価値の拠り所」と言われるほど、時代を超えて信頼されてきた資産です。
だからこそ、短期的な値動きに一喜一憂せず、少しずつ上手に向き合うのがポイントです。
当店でも、相場や売却のタイミングについてのご相談を随時受け付けております。
「今売るべき?」「もう少し待ったほうがいい?」など、迷われている方はお気軽にご相談ください。